ストレートネックの症状説明
自律神経の緊張とストレートネック
初めまして、平井鍼灸院の梅田俊です。
平井鍼灸院は自律神経の乱れからくる症状や、うつ病(うつ状態)によって引き起こされる様々な症状をはり施術で改善しております。当院に来院される患者さんでストレートネックと自律神経の乱れが主症状の方がいらっしゃいます。
自律神経失調症の方は、首のこりが酷い傾向があるのですが、ストレートネックの方もストレートネックがない人に比べて首に負担がかかりやすい状態です。首は自律神経の中枢である脳の近くにあります。ストレスがかかった時に交感神経が緊張すると、一番最初に固くなるのが首の後ろです。
ストレスを感じた時、首が緊張してしまうと様々な症状を引き起こします。
全身の体の緊張や冷え性、痛みを敏感に感じやすくなったりするので辛さがどんどん膨れていきます。
「もしかして、私はストレートネック?」あなたの症状はいかがでしょうか?
ストレートネックには、後天的になるものが多いです。筋肉が緊張することにより、本来保たれている首の骨の弯曲(カーブ)がなくなってしまうのです。筋肉の緊張が持続的に入っている状態は、交感神経が緊張していることを表しています。
ストレートネックの方は、あごが前に出ていたり、背中が丸まっていたりします。
姿勢が悪いのが特徴です。それでは何故ストレートネックの原因は出来上がってしまうのでしょうか。
ストレートネックが何故、自律神経失調症やうつ病に関係しているのかというと、3つの要素が考えられます。
自律神経失調症とうつ病の方に見られる3つの原因
1.筋肉の緊張感が高まっている。
これは運動して固くなったわけではありません。
自律神経の交感神経(体を動かす神経)がストレスに反応したことによる、
自律神経性の体の緊張を意味しています。
ストレートネックの方は、後頭直筋、頭斜筋、後頭下筋、僧帽筋という筋肉が硬くなります。首の骨は適度に前弯(前に向かって弓なりになっている)して、頭の重さを逃がしながら支えています。神経に圧迫される負荷がかからないようにするためです。
ストレートネックは、この神経を圧迫する負荷が強くなることで自律神経の乱れに関与していると考えられます。あなたが悩んでいるストレートネックは、どのような原因で出来ているのか、今一度検査をしてみても良いかも知れませんね。
2.頭蓋骨の歪みがある。
頭の骨のことを、頭蓋骨(とうがいこつ)と言います。
頭蓋骨は脳を保護している骨です。この骨の歪みが、自律神経の働きに対して
悪影響があるのです。具体的には、頭を保護しているお水(脳脊髄液)の循環が悪くなり、自律神経の働きに影響していると考えられています。
自律神経失調症もしくはうつ病になる可能性がある、もしくはそうなっている人は、
頭蓋骨の歪みが酷いケースがあるのです。
ストレートネックが起こっているという事は、脳のストレスが強くかかっている証拠です。なぜなら、頭蓋骨と首は関節を形成しており、常に連動しているからです。
ストレートネックである以上、頭蓋骨の歪みは必ず起こっています。
3.背骨、骨盤のゆがみがある。
骨の歪みは、ストレスに対する抵抗反応と捉えています。
ストレスが体にかかることで筋肉を緊張させますが、それが慢性的になることで、
骨格が徐々に歪んでいきます。背骨の横を縦に走っているのが自律神経です。
骨盤は自律神経の流れが終わる場所で、腸内の血流にも大きく関与しています。
小腸や大腸は、副交感神経の集合体、「第二の脳」とも言われるほど、豊富な副交感神経(迷走神経)が入り込んでいます。
背骨と骨盤の歪みがある状態だと、自律神経に対する影響が大きくなります。
その結果、ストレートネックが出来上がるのです。
ストレートネックの根本的な原因は、自律神経性の筋肉の緊張が起こっているということ。体が歪んでいることで、ストレスが抜けづらい状態になっていることを踏まえると、骨格の歪みはストレートネックをさらに悪化させ続ける可能性があります。