倦怠感(だるさ)の症例
倦怠感の症例をご紹介致します。
倦怠感の原因は、自律神経の乱れによるストレス耐性が弱くなっていることにあります。
下記に当てはまるものはありますか?
- 朝起きられない…
- 頭がスッキリしない…
- 体が動かない…
- 薬が効かない…
- すぐに疲れてしまう…
- 怠けているように思われる…
- 生活リズムがバラバラ…
平井鍼灸院には倦怠感を改善している患者さんが多くいらっしゃいます。
今現在も症例報告を更新中なので、是非お読みになってください。
随時最新のものを上げていきます。
症例1 20年来の偏頭痛とだるさ
患者
20代 女性
来院
2016.3
症状と来院理由
主訴は全身のだるさ、肩こり。会社の部下との関わりによるストレスで体調を崩し、全身のだるさや肩こりに悩まされている。自律神経の乱れから感情の浮き沈みや頭痛なども発症している。休職をしている間に体を治し、復帰を目指している。感情の抑圧症状が出ていることから、首の硬さが顕著に表れている。
通院ペース
週1回
治療内容と経過
主に、首の硬さを改善して体にため込んでいる抑圧症状を発散させる。
首の硬さを取ることから始めた。頭蓋骨の調整やオイルトリートメントを中心に筋肉の緊張をほぐしながら、鍼とお灸を中心に施術をした結果、症状は快方に向かった。脳脊髄液の流れを改善したことによる結果として症状が改善した。
同時に治療をした症状
胃の気持ち悪さ
使用した主なツボ
中脘
考察
体の体調がよくなってきた段階で職場復帰をしたが、最初は体の疲れで休んでしまうことも増えていた。体は仕事をこなすのに必死になっているため、安定して出勤するまで少し時間がかかった。体の状態を考えると治療を優先して職場復帰を遅らせることも良かったかもしれない。結果としては職場復帰を完遂できた。
治療内容と治療計画をより洗練させることも出来た。
症例2 首、頭、目、背中の重だるさ
患者
30代 女性
来院
2017.3
症状と来院理由
主訴は、首、頭、目、背中の重だるさ。
職場で部下との関係性が良くないために症状が出てしまう傾向がある。一度症状がでると中々楽にならず、症状が継続する。上半身全体が重たくなり、血流が悪くなっている感覚が継続する。頭痛や目の症状につながる場合もある。
通院ペース
週1回
治療内容と経過
主に、首を緩めて、交感神経緊張状態を改善する。
体のストレス耐性が下がっていることが原因となって症状が発生することを考えると、体の状態が緊張していなければ症状が落ち着く可能性がある。
特に首の硬さを緩めることで、副交感神経を優位にし、ストレスを受けたとしても症状が軽減される体にしていく。経過は順調。
同時に治療をした症状
むくみ
使用した主なツボ
心兪、膈兪
考察
体の不調を訴えている時に精神的に余裕がないと仰っていました。体の状態を正しく把握し、自分がなぜ体に重だるさが出ているのかを理解すれば、対処はしやすくなります。特に今回は首の硬さが自律神経の乱れを起こす原因となって体が緊張した結果、精神的なストレスがかかった際に発症していました。
常に同じようなストレスを受けることはある為、体を変化させて対応させていけば、症状が改善すると分かりました。日々のメンテナンス内容を充実させてさらに根本原因から改善していき、その状態を維持できるように施術計画を進める。
症例3 体の疲労と休職からの職場復帰
患者
50代 男性
来院
2018.1
症状と来院理由
主訴は、体の疲労と休職中の為職場復帰を考えているが、自信が持てずに体を静養している状態。胃腸の不調が続いており、夜寝ていると必ず2回ほどは起床してしまうことが続いていた。仕事のストレスが大きい為に、緊張した状態が体の疲弊に繋がり、産業医にもドクターストップをかけられた。首の後ろがガチガチに緊張しており、手足は冷えている状態。精神的には気力や活力、意欲はまだある。
通院ペース
週2回
治療内容と経過
主に、頚椎の調整の為の頭の骨の整体と、デトックス施術を行った。
原因は、職場のストレスが起因して今までの体の負担が爆発した事。自分では気づいていないようなストレスが職場のストレスによって解放されてしまって疲労を感じやすい状態に陥ってしまった。
まず、頚椎の調整を含めて頭の歪みを整えていった。睡眠時間は連続6時間は眠れるようになってきたので、施術は良好。デトックス療法は体の内部環境を整えていく施術法なので、積極的に行ってく(月2回)
同時に治療をした症状
睡眠障害
使用した主なツボ
頭蓋骨の縫い目
考察
症状が自律神経の働きの異常がメインになってきたために、系列院から転院をしてきた症例。体の機能は活性化されているが、体力面の回復が追いついていない。運動指導、食事指導も来院指導の一環として行っている。
本人としては、早く復帰をしたいと感じていらっしゃいますので、週2回の施術を組み立てて施術中です。
頭の骨の縫い目を施術し、後頭部の骨を調整したところ改善が見られ始めた。
今後は、睡眠障害や休職中の患者さんに関しては、なるべく早めに施術をして、健康生活が出来る体にしていきましょう。
症例4 上半身の脱力感
患者
30代 女性
来院
2019.3
症状と来院理由
主訴は、上半身の緊張感と脱力感。苦しさや首肩腕の締めつけがある。吐き気も起こることがある。デパスなどの薬を飲んでもさほど変化がないので来院。自律神経の不調で心療内科に昨年の4月から通院をしている。10年前の交通事故の影響やストレートネックなどの症状も辛さが増している。首を中心に症状があり、しびれも起こる。ちょっとストレッチを行っただけで、全身筋肉痛になる。
通院ペース
週1~2回
治療内容と経過
主に、体の過緊張状態、アドレナリンの過活性状態が原因で締め付けや圧迫感を感じやすい状態になっている。まずは首と腰、肩関節周りの血流を変化させていく為に、セロトニン活性を目的に鍼と整体を行った。鍼は百会、ゲキ門、合谷、関元、血海、足三里などに施し、過剰に感じている張力を除去していくように調整。3回目の施術でご飯が食べられるようになり、睡眠時間も確保できるようになってきた。睡眠がとれない日は症状が悪化する傾向があるため、今後も経過を見て張力がかかりすぎている関節を緩めていく。
セロトニン活性を目的とした整体では、リラックスした状態、目の周りの眼輪筋などの表情筋が緩む状態を3回目までに作ることが出来た。通院自体はリラックスして通えている。電車に乗る不安要素があるため、今後の課題として通院に対する交通機関を考える必要があると考える。
症状が出ている部位
※赤=痛み 青=冷え
※黒=硬さ
同時に治療をした症状
うつ パニック障害
使用した主なツボ
百会、ゲキ門、合谷、関元、血海、足三里
考察
本人が感じている体の緊張は、重力や外部からのストレスに反応していることを示している。なぜその緊張を創り出しているのかを考察し、関節にかかっているストレスを除去することで、脳にかかる持続的なストレスを少なくしていったことは、初回の施術からうまく行っている点である。今後はセロトニンが活性化した状態をヒアリングや施術で創り出し、身体にかかっている負担を取り除く為にオーツークラフトを活用していく。オーツークラフトで酸素の補給とリラックス効果を増大させ、身体をうまく保てる状態にしていく。(2019年4月12日現在)
症例5 体の倦怠感が抜けない
患者
40代 女性
来院
2021.3
症状と来院理由
主訴は、1日中体のだるさが抜けない状態に悩んでいたため来院。体は常に自律神経失調症が影響したホルモンバランスの異常ともともとの不安障害が影響していると思われる。不安障害とパニック障害も患っているために、状態が安定せずに困っている。
通院ペース
週1~2回
治療内容と経過
主に、朝起きた時の状態に不良があるため、腎虚症状を改善するために補腎の配穴を処方。体の状態は常にだるいため、脾臓の力も落ちている。食事をとることができないこともあるために、まずは体の歪みを調整し、頭蓋骨整体を入れることで脳脊髄液の循環改善からアプローチをした。施術後は体も軽く、精神的にも明るい状態になるが半日しかまだ継続できない状態が続いている。現在の経過は週2回の施術を通して、施術後の身体の状態を回復させる取り組みをしている。
症状が出ている部位
※赤=痛み 青=冷え
※黒=硬さ
同時に治療をした症状
パニック障害、不安障害、ホルモンバランス異常(特に月経時)
使用した主なツボ
百会、中脘、関元、三陰交、足三里、腎兪、脾兪、胃兪、天柱
考察
倦怠感はまだ継続しているが、施術後の効果としては良好なものが出てきている症例。頭蓋骨の調整は根本的な倦怠感の改善には必要だが、そのほかの消化機能や睡眠時の回復力を考えると腎臓の働きを改善することも大切であると考えられる。食事や栄養指導などはとても大切だが、根本的に内蔵の機能改善を進めていくことが前提であるとわかった症例。今後も継続的に症状改善のために調整を行っていく。