高血圧の症例
夜間高血圧の症例をご紹介致します。
夜間高血圧の原因は、副交感神経の働きが弱くなり交感神経が働き易くなっている生活環境にあります。ほとんどの場合は、精神的なストレスが原因となります。稀に、脳血管障害や循環器系の病を併発していることもあるので、十分に西洋医学の精密検査を受けてからの施術が望ましいです。
下記に当てはまるものはありますか?
- 昼間はなんともないのに、夜だけ血圧が高くなる…
- 食事には気を付けているのに血圧が変わらない…
- 病院に行ったときは血圧が正常…
- ストレスを抱えている…
- 体を動かす習慣があまりない…
- 睡眠が長い時間取れない…
- 何度も中途覚醒(トイレに起きるなど)をしてしまう…
平井鍼灸院には高血圧で通院をして、改善した症例報告があります。
血圧のバランスは体の生命維持に関わる大切なバイタルサインです。
夜間に血圧が落ち着いている状態を創り出す為に、はり施術や整体は有効です。
症例1 脳梗塞の既往がある夜間高血圧症
患者
50代 男性
来院
2017.3
症状と来院理由
主訴は、夜間の高血圧、顔のしびれ。
過去に脳梗塞を患っており、頭痛や血圧の変動にとても影響を受けて体調を崩されている。特に肝臓の機能低下や自律神経失調症の状態が長く続いているために、体全体の免疫反応が低下している状態にある。
高血圧の原因が不明なので、投薬で対処しながら経過を観察している。
通院ペース
週1回
治療内容と経過
主に、肝陰虚症状による体の不調を取り除き、自律神経の働きを調整している。
体のいたるところにオ血という血の滞りがある状態だったため、吸引とお灸の治療をメインとして、体のオ血治療をしている。陰虚症状を改善する為に、肝臓の機能を補助する為にオイルトリートメントで体全体の免疫力を調整している。治療経過としては、夜間高血圧が優位に改善されており、肝陰虚症状も改善されてきている。
同時に治療をした症状
顔のしびれ
使用した主なツボ
期門、肝兪
考察
長年自律神経の乱れが起きており、脳梗塞をきっかけに体の状態を気にされ始めました。夜間高血圧の症状は交感神経の緊張からくるものではありますが、副交感神経とのバランスを考えて施術を構成することで、正しく体の機能を使えるようになってきています。サプリメントも併用することで改善スピードも上がっていました。8か月が経過した時点で症状がほとんど改善され、元の生活が営めるようになり卒業をされました。