薬の減薬期の症状

薬の減薬期の症状は何故起こるのか?
薬の減薬期の症状は、服薬している薬の血中濃度が下がってきたことによって起こります。一般的には、半減期という時期が血中濃度が下がってくる時期を表します。メンタルクリニックや心療内科、専門医によるサポートが必要となる時期です。以下の順序で減薬期の症状が起こり、どのようにしていけば良いのかを簡単に説明をさせて頂きます。
①現在飲んでいる薬の種類(どんな症状に効くのか)、容量(何mgなのか)、半減期(薬の血中濃度が下がるまでの時間)を把握しましょう。
ご自身が服薬している薬については、お薬手帳に書いてある情報が基本的な情報となっております。最低限の情報は確認できますので、補足情報はお薬辞典(専門書)もしくはインターネット上のお薬情報をもとに把握することが大切です。情報を把握していれば、どのように減薬をしていけば良いのかわかるからです。私たちも、患者さんがお飲み頂いている薬の情報を把握させていただいております。
②主治医(専門医、内科医、メンタルクリニックの担当医)に減薬をしていきたいという意思表示をしましょう。
減薬は、必ず主治医(専門医、内科医、メンタルクリニックの担当医)の指示に従ってスタートをしてください。何故なら、症状が一時的に強くなる可能性があるからです。通院している病院、内科、メンタルクリニックの主治医は減薬をサポートしてくれます。まれに減薬が思うように進まない場合もあります。その時は、セカンドオピニオンという制度を活用して、別の医療機関を受診してください。
③自分の体を健康的に保つための生活習慣を身に着ける。
減薬をするときは、体に負担がかかりますので今よりも健康な体になっていることが必要となります。整骨院、整体院、接骨院、鍼灸院、カイロプラクティックなどに通院をしている場合はその担当の先生や院長にお体の調整をしてもらいましょう。どのような調整をすればよいのかは担当の先生の指示に従って進めるようにしてください。
薬の減薬期の症状とは?
薬の減薬期の症状は、多岐にわたりますがその一例をあげさせていただきます。

抗うつ薬の離脱・減薬(医師)
以下は、一般的な薬の離脱症状についての記述です。こちらの参考引用させて頂きます。
■作用物質
睡眠薬、抗不安薬、抗精神病薬、アルコール、タバコ(ニコチン)アヘン類(麻薬類)、覚醒剤、コカインなど。
■主な症状
症状や程度には個人差がある。
・精神的症状
落ち着きがなくなる、イライラする、不安、集中力の低下、注意障害、幻覚、興奮状態になるなど。
・身体的症状
頭痛、めまい、しびれ、耳鳴り、吐き気、発汗、感覚過敏、知覚異常、けいれん、便秘や下痢、食欲不振など。
ちなみに、断薬もしくは減薬した際に出てくる症状は、薬を接種していたころとはまったく違う新しい症状である場合と、薬を飲む以前に出ていた症状が再び出現する場合の2種類がある。前者は離脱症状、後者は反跳症状(はんちょうしょうじょう)と呼ぶ。
薬の減薬期の症状が回復しない理由とは?
減薬期の症状が回復しない理由とは、体が多量の薬による神経的な影響を受けていたことや、長期間にわたる(1か月以上~、数年間など)服薬による依存性の確立が起きていることが理由となっております。通常、精神疾患に使われる薬物は、脳の神経に作用するものを用います(抗うつ薬、抗不安薬、安定剤、睡眠薬など)。これらの薬物は、1か月以上使用するものもあり、依存性の確立を迎える期間まで服薬する可能性が高い薬物です。特に、抗うつ薬などは3か月以上飲み続けることによってゆっくり効かせていく、半減期が長い薬物もあり、長期間の服用が医師から指示されることが多いようです。
抗不安薬や、安定剤、睡眠薬などは短期的に服用することが多いお薬ですが、依存性の確立に至ることもあるのが特徴です。ベンゾジアゼピン系抗不安薬やベンゾジアゼピン系睡眠薬などはその一例となります。一度依存性の確立が起こると減薬期に出てくる離脱症状に苦しむ方がいらっしゃいます。この減薬期の離脱症状を抑えるために薬をやめられないと困っている方もいらっしゃいます。
減薬期の症状が回復しない理由は、薬が血中からなくなっていくときに体がその負担に耐えることができないためです。薬がやめられなくなってしまうのは、依存性の確立があるかないかということも、重要な判断材料になります。平井鍼灸院での対応は、こちらのページの最後に書かせていただきますので是非ご参照ください。
薬の減薬期の一般的な対処法とは?
平井鍼灸院の薬の減薬期の対応とは?
