うつ病とメニエール病の合併
うつ病とメニエール病の関係について
うつ病とメニエール病は、合併することがあります。それは、2つの病気の原因が脳神経や脳の神経伝達物質に影響を受けているからです。うつ病は、前頭葉や頭頂葉にある前頭前野や大脳新皮質という場所が、うまく働かなくなっている状態です。うつ病の方は、脳の神経伝達物質が減少していたり、神経の反応が鈍くなっている状態です。脳神経全体に異常がみられることもあります。メニエール病との関係については、西洋医学的な医師の見解やメンタルクリニックでもはっきりと原因がわかっていることはありません。
我々東洋医学では、様々な知識や概念をもとに関連性を見出し、施術することができることを強みとしております。うつ病とメニエール病は、非常に興味深い関連があると私たちは考えています。メンタルクリニックや病院、精神科などでは見つけることができない脳神経の異常を見つけ出し、施術ポイントに対してアプローチをしていきます。
うつ病・メニエール病それぞれの特徴
うつ病の特徴とは、脳の神経伝達が緩慢になっているということです。抑うつ状態や若年性うつ、起立性調節障害などによるやる気の低下などがその例として挙げられます。躁うつ病や双極性障害、癲癇(てんかん)などの状態は、神経伝達が異常興奮しやすくなっている状態なので、ノルアドレナリンやアドレナリンという神経伝達物質が過剰分泌されるなどの原因が示唆されます。
メニエール病の特徴は、回転性のめまいによる嘔吐症状です。ほかにも耳鳴りや発熱、難聴などの症状が伴うことがあります。メニエール病は炎症疾患なので、抗炎症作用のあるお薬が処方され、神経の炎症を回復させるためのビタミン剤などを薬局や病院でもらうことがほとんどです。約2週間ほどで症状は楽になってくる傾向があります。
何故、うつ病とメニエール病は関係するのか?
うつ病とメニエール病が関係する理由は、どちらも脳神経の影響を受けているからです。脳神経は、お互いが独立した働きをしているようで、協調している存在です。大学病院やメンタルクリニックなどで専門医が診てくれる場合でも、うつ病専門医とメニエール病などのめまい専門医だけでは対応しきれないこともあるのです。つまり、うつ病とメニエール病を合併している状態は、脳神経全体の機能が誤作動を起こしていると捉えて、体の全体バランスを調整していく必要があります。
脳神経全体の機能が誤作動を起こしているときにどのようなアプローチをするのかですが、病院やメンタルクリニックや心療内科の専門分野では対応しきれないことがほとんどです。何故なら、対応する薬がないからです。我々東洋医学では、鍼灸(はり・きゅう)や整体などの徒手療法などによって脳神経全体の神経伝達を回復させたり調整することは十分できます。
うつ病とメニエール病は、別の脳神経や脳の分野が関係しています。相互的に補い合う関係が深い脳神経は、合併した症状を起こしやすいという特徴があるのです。
うつ病やメニエール病が、薬でよくならない理由とは?
うつ病やメニエール病が、薬では対処が難しいといわれることがあります。これらの病気は、根本的な原因がわからないことがあるからです。メニエール病は炎症疾患ですが、自律神経の興奮状態で起こる炎症には薬が効かないことが多いです。根本的にうつ病や慢性のメニエール病を回復させるには、東洋医学でのはりきゅうや整体などの徒手療法などを使用して、骨格や神経の働きを回復させることが重要となります。
脳の神経伝達機能の誤作動を修正し、体本来の回復機能を底上げしていく必要があるのです。骨格や神経伝達機能をうつ病やメニエール病のお薬でアプローチすることはできません。
平井鍼灸院で具体的に行っている施術内容例について。(専門的な内容あり)
うつ病とメニエール病の合併に関しては、それぞれの施術ポイントの中でもよく使用される施術ポイントがありますので、そちらをそれぞれ使用していきます。うつ病に関しては、特に頭の施術ポイントを狙っていきます。百会(ひゃくえ)、太陽(たいよう)というツボを使います。鍼灸施術ではよく使う経穴です。はりきゅう施術の特徴の1つに、神経の働きにダイレクトアプローチできるという点です。はりは早い変化、きゅうはゆっくりとした変化が特徴です。そのほかに必要な施術ポイントとしては、関元(かんげん)という下腹部のツボと足の足三里(あしさんり)と京骨(けいこつ)というツボの組み合わせで、症状の変化が出てきます。以下のうつ病関連症状について、施術ポイントをまとめます。
・抑うつ(体の機能を補う)
⇒消化器系(足三里、中脘、胃兪、脾兪)、神経系(百会、太陽、天柱、関元、腎兪、膀胱兪)
・躁うつ(体の機能を鎮める)
⇒消化器系(足三里、上脘、中脘、胃兪、脾兪)、神経系(百会、心兪、膈兪、神門)
・双極性障害(脳の興奮と鎮静を整える)
⇒消化器系(足三里、上脘、中脘、胃兪、脾兪、合谷)、神経系(百会、太陽、天柱、関元、腎兪、膀胱兪)
・若年性うつ(発達段階の脳機能を整える)
⇒消化器系(足三里、中脘、章門、気海、胃兪、脾兪)、神経系(百会、肺兪、心兪、太陽、天柱、関元、腎兪、膀胱兪)
・起立性調節障害(発達段階の脳機能を整える)
⇒消化器系(足三里、期門、章門、中脘、胃兪、脾兪)、神経系(百会、上星、太陽、天柱、肺兪、心兪、崑崙、関元、腎兪、膀胱兪)
頭蓋骨整体の施術について
うつ病やメニエール病の方は、中枢神経系の働きが気分障害や原因不明のやる気の低下、めまいや耳鳴りなどのメニエール症状に悪影響がある場合があります。そのため、顔や頭に直接はりや整体で施術することが大切なのですが、頭の骨の中には、脳があります。脳神経の働きに異常が出るとやる気や気分の調整の働き、平衡感覚機能に不調が出てきやすくなります。鍼灸以外でうつ病やメニエール病に対しての調整は、当院の「頭蓋骨の整体」で行うことが可能です。鍼施術と同時に行うことで、神経の働きと歪みの調整を行うことが出来ます。
実際に施術を受けた方のお声が、こちらです。
過敏性腸症候群の症例
【自己紹介】
氏名:梅田俊
生年月日:1985年6月8日
生まれた場所:東京都葛飾区
座右の銘:「昨日よりも成長し続ける」
趣味:家族旅行、筋トレ
資格:はり師、きゅう師、按摩マッサージ指圧師
自律心体療法上級資格、頭蓋整体上級資格
初めまして、平井鍼灸院の院長の梅田俊です。
私は江戸川区平井の土地で自律神経専門の鍼灸院の院長をしております。
母が難病にかかったときの施術で鍼灸と出会い、自律神経の乱れで起こる
諸症状を解消するサポートをしていく事を決意して、鍼灸師になりました。
父がうつ病で、幼少期から母が対応に体力を使っていたこともあり、
うつ病の本人の辛さ、家族の辛さを理解しています。
だからこそ、世の中で苦しむ自律神経が関与する症状で苦しむ人を救うために、
平井鍼灸院で自律神経の乱れに特化した施術を行っております。
【平井鍼灸院が得意とする疾患】
・自律神経失調症
・うつ病
・頭痛
・ふらつき、めまい
是非ご相談ください。
お力になれると思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
平井鍼灸院 院長 梅田俊