うつ病の症状説明

うつ病は何故起こるのか?
うつ病が起こる原因は、身体がストレスに耐えられなくなってしまうことが原因です。ストレスとは4つの種類があります。
「精神的ストレス(心のストレス)」
「構造的ストレス(体の歪み)」
「化学的ストレス(栄養不足、栄養偏り)」
「温度湿度ストレス(家や外、職場など)」があります。
このストレスに耐え切れなくなるとうつ病を発症しやすくなるのが、傾向として分かっておりますので注意をしていきましょう。西洋医学的には、脳内神経伝達物質のセロトニンが減少したり、取り込みがしづらくなることによって脳の機能に異常が起こるという原因が分かってきました。
うつ病の症状とは?

うつ病には様々な種類がありますが、大きく分けて3種類ほどのうつ病が多いです。
「双極性障害(躁うつ」
「抑うつ」
「新型うつ(若年性うつ」の3種類です。
うつ病の症状は多岐にわたりますが、共通しているのは「気分が上がらない」「落ち込んでしまう」「やる気が起きない」「モノや人への興味関心がなくなる」「感情が湧かなくなる」などがあります。
身体に出る症状では「不眠、頭痛、めまい、首の痛み、腰痛、しびれ、冷え、のぼせ、月経不順などの内分泌異常」などが出てきやすいです。更年期うつ(男女共に40代~50代)なども同じような症状が出るので、見分けるのに注意が必要です。誰でも起こりうる症状ではありますが、うつ病に共通する始めに書いた症状に気を配っていくことから始めましょう。
薬ではうつ病が回復しきらない理由とは?
うつ病は、薬で症状を安定させることは出来ますが、完全に回復させることは困難です。何故なら、薬は脳の機能を一時的にコントロールするための物だからです。更に、薬の種類によっては依存性があります。特に抗うつ薬(SSRIなどの選択的セロトニン再吸収阻害薬)や睡眠薬(ベンゾジアゼピン系睡眠薬に該当するもの)には依存性があると分かっているので、薬を飲み続けるという結果になってしまいがちです。
うつ病をどのようにして回復に導いていくのかは、薬ではなくまずは体にかかるストレスを少なくしていく取り組みが重要になります。お薬では、そのストレスを根本から減らしていく事は残念ながら出来ません。通院をしているうつ病の患者さんにも「薬をやめるにはどうしたら良いですか?」という質問を受けます。
うつ病の一般的な対処法とは?
うつ病の一般的な対処法としては、心療内科を受診したり精神科を受診することが多いです。薬で気分を調整することを優先して考えていくからです。他には、生活習慣を変えたり思考を変化させる為に、認知行動療法というものを試したりすることがあります。
【薬】
抗うつ薬
ベンゾジアゼピン系睡眠薬
抗不安薬
【生活習慣】
炭水化物の摂取を控える
タンパク質を摂取する
オメガー3などの脂肪酸を摂取する
ビタミン・ミネラル・食物繊維を摂取する
週1~2回は身体を動かす(運動できる方は)
水分を体重kg×40ml摂取する
上記の対策を立てて、生活習慣の改善に取り組むことが、本質的にうつ病から回復していく為に必要なことです。
平井鍼灸院のうつ病の対応とは?

平井鍼灸院では、うつ病の方は「軽度(Ⅰ)・中程度(Ⅱ)・重度(Ⅲ)」に分類して対応させて頂いております。
Ⅰ:一時的なストレスによって、脳の機能が疲労している状態。
Ⅱ:持続的なストレスによって、脳の機能が失調している状態。
Ⅲ:過度なストレスによって、脳の機能が一部損傷している状態。
ⅠとⅡの方を対象に平井鍼灸院では鍼灸施術を提供しており、Ⅲと判断した場合は適切な医療機関をご案内させて頂いております。うつ病の原因の項目にも書いてありますが、うつ病は近年ではセロトニンの分泌異常で起こることが分かってきています。平井鍼灸院の鍼灸施術では、セロトニンを活性化させる目的をもって施術を行います。セロトニンを活性化させる運動刺激を施術に応用しております。実際に私たちが指導しているセロトニン活性法は、論文掲載されている方法を活用しておりますので、ご安心ください。
参考:『医学と薬学 第76巻 第3号 2019年3月』
「健常成人に対するセロトニン活性療法の影響に関する研究」